地域活動支援センター「オアシス井田」の歴史は古く、昭和59年に開設した地域作業所「援護会作業所」が事業所の前進です。
当時は、下請け作業を中心に利用者は労働者として働くような事業所でした。そんなハードな援護会作業所でしたが、非常に居心地良かったようで、事業所と共にメンバーは歳を重ねていきました。一般的に世間で言うようないわゆる定年を迎えて第一線を退き、第二の人生を送るということが彼らの次なるニーズとなりました。
ある人は作業を続け、ある人はのんびりと、ある人はボウリングクラブ等の余暇活動などと、それぞれが第二の人生を探るようになり、援護会作業所は大きく高齢の障がい者支援に舵をきることになりました。精神障がい者の就労支援を地域で何十年と継続して活動してきた援護会だったからこそ、障がい者の高齢化問題に直面しても、援護会作業所以外の就労支援事業と並行して、障がい者の第二の人生を支援する活動にも力を入れてこられたのだと思います。
そして今、オアシス井田は障がい者の第二の人生を支援する活動から、就労を目指す経験の少ない若年層への支援も同時に展開できる事を見出し、緩やかな時間の流れの中で、それぞれのペースで働き自信を積み重ねていくことを支援しています。
平成21年4月に地域活動支援センター「オアシス井田」として一新された当事業所は、移行から五年経ち、現在は30代~70代の主に精神障がいのある方が、それぞれの目的に合わせて曜日を決め、日中通所する事業所として月曜日~金曜日(9時~17時)開所し、午前と午後とに分けてプログラムを行っております。
平成25年度は、年期の入った職員2名体制で活動を固めてまいります(苦笑)。今後は少しずつ会報の中でオアシスの魅力に触れていきますので、乞うご期待下さい。そして、応援の程よろしくお願い致します。